配当再投資戦略を採用している方は、非常に合理的で、我慢強さを兼ね備えている方が多いような気がします。私自身は、様々な投資法を試しながら、現在、配当再投資の手法に至っています。2018年9月末時点では、日本株が9割、米国株が1割というバランスとなっており、今後の追加資金に関しては日米こだわらずに投資していく計画です。
米国株は高配当、連続増配企業が圧倒的に多い
【20年以上増配を続ける米国企業の配当利回りランキング】
企業名 | ティッカー | 増配年数 | 配当利回り | 配当性向 | |
1 | AT&T | T | 33 | 6.00% | 66.78% |
2 | ABBVIE | ABB | 45 | 4.08% | 46.30% |
3 | CONSOLIDATED EDISON | ED | 43 | 3.84% | 67.48% |
4 | EXXON MOBIL | XOM | 34 | 3.82% | 89.75% |
5 | CHEVRON | CVX | 29 | 3.67% | 99.99% |
6 | CARDINAL HEALTH | CAH | 21 | 3.55% | 37.32% |
7 | KIMBERLY CLARK | KMB | 45 | 3.54% | 62.45% |
8 | PROCTER&GAMBLE | PG | 60 | 3.45% | 66.06% |
9 | LEGGETT&PLATT | LEG | 45 | 3.43% | 59.34% |
10 | COCA-COLA | KO | 55 | 3.40% | 78.19% |
上表(2018年9月29日現在)を見てのとおり、配当利回りも増配年数も非常に魅力的な企業が多いのがお分かりいただけると思います。AT&Tは日本のNTTのような通信会社、PROCTER&GAMBLEは日本でもお馴染みのP&G、COCA-COLAはバフェット銘柄としても有名なコカ・コーラです。
【10年以上増配を続ける日本企業の配当利回りランキング】
企業名 | 増配年数 | 予想配当利回り | 配当性向 | |
---|---|---|---|---|
1 | みらかHD | 12 | 4.40% | 45.20% |
2 | 明光ネット | 19 | 3.98% | 59.20% |
3 | KDDI | 16 | 3.19% | 41.20% |
4 | 沖縄セルラー | 16 | 3.02% | 36.70% |
5 | NECネッツ | 11 | 2.89% | 55.00% |
6 | 三菱UFJリース | 19 | 2.84% | 25.10% |
7 | SPK | 20 | 2.62% | 25.20% |
8 | 科研製薬 | 16 | 2.48% | 38.00% |
9 | 興銀リース | 15 | 2.43% | 21.70% |
10 | USS | 20 | 2.33% | 62.70% |
上表(2018年9月29日現在)を見てのとおり、米国と比べて配当利回りが低いこと、増配年数が短いことがお分かりいただけると思います。また、配当性向が米国と比べて低めになっています。これは、日米の株主還元の考え方の違いが出ているところだと思います。
上表に記載のある私の保有株としては、米国株ではAT&TとP&G。日本株ではKDDI (9433)と沖縄セルラー電話(9436)です。
日本企業も連続増配を意識している
KDDIは、ホームページ上で配当方針について、「今後も持続的な増配を目指します」としており、連続増配を明らかに意識していることがわかります。
(KDDI IRより)
沖縄セルラー電話もKDDI同様、連続増配を意識していることが見て取れます。
(沖縄セルラー電話IRより)
最後に
日米の連続増配企業を比較すると、米国株に軍配が上がることは誰の目から見ても明らかです。増配年数20年以上の企業は、米国では160社以上、日本では3社(花王・SPK・USS)のみとなっています。さらに、配当利回りの比較をしても、米国株に軍配が上がりそうです。配当金の二重課税の問題もありますが、合理的に考えると、米国株が配当再投資戦略には適しているといえそうです。