配当父さんの配当再投資ブログ

日米の高配当株や連続増配株を買い、配当再投資でお金を増やす仕組みを作ります。

配当再投資戦略にとって株価下落は追い風

たまに読み返す本の中で、「バフェット・バイブル」(徳間書店)という大変読みやすい本があります。その内容は、簡単に言うと、ウォーレン・バフェットの名言集であり、投資哲学とともに人生にも役に立つような言葉がいくつも収められています。

 

株価が急落しており「世界的株安」とメディアが煽り気味の中、長期投資家が心得ておきたい教えを「バフェット・バイブル」からご紹介していこうと思います。

 

バフェット・バイブル

投資先の企業の価値を理解しているかぎり、その株価は下がれば下がるほど買う側には都合が良くなる。私にとって株価の下落は常に歓迎すべきことだ。(バフェット・バイブル 150頁)

配当再投資戦略を取る立場からは、株価がどんどん上がっていくというのは、実はあまり好ましくなく、「バフェット・バイブル」にも「株価の下落は常に歓迎すべき」、「投資では悲観は友、高揚感は敵」など、株価が下がっても全く動じないどころか、下がった方がむしろ良いという表現が数多くみられます。

 

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絶好球が来るまで待つ

確かに、株価下落で焦って売るようなことでは、長期投資家とは言えませんし、反対に、落ちるナイフをつかみ続けて必要以上に血だらけになり、追加資金を使い切ってもいけません。

 

そこで参考にすべきは、「動かないことが賢明な行為」、「絶好球が来るまで待つ」という言葉です。

 

確固たる信念に基づき、定期的に買い付けできる資金力がある方であれば、仮に、落ちるナイフをつかみ続けても、長期的にはリスクは限られると思います。しかし、資金力が乏しい私のようなサラリーマンは、「絶好球が来るまで動かない」という選択肢が最も適切かもしれません。

 

繰り返しになりますが、株価下落局面は配当再投資戦略にとっては確実に追い風となります。しかし、買い付け余力が底をついては追加投資ができませんので、株価急落局面では、追加資金と相談しながら、ナイフが地に落ちたのを確認してから「動く」という方法もあるということです。

 

景気の予測は無意味

景気の予測について

この先どうなるかなど誰にもわからないのに、そんなことにわざわざ時間を割く必要があるだろうか。始終みんながそんなことをしている意味が私にはわからない。(バフェット・バイブル 70頁)

 

2019年後半に米国経済はリセッション入りするとの予測がある一方、反面強気な意見もあります。いつかはリセッションが起こることは歴史が証明していますが、「いつ」かを予測することは不可能であるという認識に立つ必要があると思います。

 

バフェットですら景気の予測は無意味だと言っているのですから。

 

投資は忍耐

投資の利益は行動の報酬ではなく忍耐の報酬。投資には、いつまでも待ち続ける姿勢が大事。(133頁)

 

配当再投資戦略にとって、株価下落は株数を増やすチャンスなのですが、仮に株価が何年も低迷し続けた場合、メンタル的に耐えられるか、という問題が出てくる可能性があります。そこで心得ておきたいのが、「忍耐」という言葉です。

 

最後に

「絶好球」が来るまで待ち、ホームランを打つことができれば一番良いのですが、野球の世界でもホームランを打つのは大変難しく確率は低いのです。

  

買い付け余力が乏しい場合、株価急落局面では、「ナイフが地に落ちたことを確認できてから動く」か、「自分のストライクゾーンをいつもより狭めておく」必要があると私は思っています。